英語が嫌いな人が楽しく学べる方法を、嫌いになる理由から考えてみた結果
「学生時代に英語に苦しめられた記憶が残っていて、なかなか英語学習に前向きになれない…」 「英語が嫌いで勉強を始めたものの、結局続かない…」
英語の学習方法に関する記事を書いていると、そうした声が少なからず聞こえてきます。
そこで今回は、少しアプローチを変えて、英語嫌いな方が楽しく学べる方法を嫌いになる理由から考えてみました。この記事を通じて、英語に対するイメージが少しでも変わったら嬉しく思います。
目次
なぜ英語が嫌い?
英語が嫌いになってしまう理由は、厳密に言えば人によって変わるのでさまざまです。ですが、意外とパターンがあったりもします。よく見られるのが次の4つです。
外国語習得は難しい
外国語習得というのはとても難易度が高いものです。
世界の共通言語は「英語」で、英語は最も簡単な言語と言われることもありますが、日本人にとっては必ずしも英語が簡単とは限りません。
日本語は語順が違っても意味が通る一方、英語は語順で主語や述語を決定するので文法ルールが大きく異なります。
たとえば、日本語では「私は学校に行きました」でも「学校に私は行きました」でも意味は変わりませんし、通じますよね。しかし英語の場合、「明日学校に行きます」を意味する文は”I went to my school.”であり、”to my school I went to.”は誤った文です。
母国語である日本語と文法ルールの違う英語に「難しい」という意識を持つのは自然なことです。「難しい」「理解できない」と感じると勉強が億劫になり、「英語が嫌いだ」と感じてしまいますよね。
英語を使っているところがイメージできない
昨今問題視されていることですが、日本人の英語力は高いとは言えません。
2019年のTOEFL iBTのスコア国別平均では、アジア29か国でワースト3に入る26位でした。TOEFL iBTとはリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つの英語スキルを判定するテストです。
日本語と英語の言語構造の違い以外にも、日本の英語教育にも問題があると言われています。日本の英語教育はスピーキングやリスニングといった実用英会話というより、ライティングやリーディングといった試験対策をイメージした学習が中心です。
試験のための英語を勉強していると、将来英語学習が何の役に立つのかわからないですよね。
学習は本来自分の世界を広げていくためのものです。「何の役に立つかわからないもの」を学習していくのは苦痛に感じれば、学習が嫌になるのも無理ないでしょう。
間違えることに対する恐れがある
日本は校則や社則など、ルールに非常に厳しい社会です。
英語教育でもこのルールに対する厳しさが災いし、「正しい文法で話さなければならない」「間違えたら恥ずかしい」といった意識が多くの日本人の根底にあります。
学校や集団授業の英会話スクールで外国人講師と話すとき、「変な英語を使って笑われたらどうしよう…」と感じたことはないでしょうか。
英語というのはコミュニケーションのためのツールなので、初心者は子どもと同じように間違えながら学んでいくはずです。しかし、日本の「ルールに厳しい文化」のせいで間違えに対する恐れがあり、英語で話すことに不安を感じて嫌いになってしまうのではないでしょうか。
必要性を感じない
フィリピン、シンガポール、マレーシアなどは英語を含む複数の言語が公用語に採用されており、英語ができれば国内のコミュニケーションの輪が広がります。
一方、日本は多民族国家ではなく人口の95%以上が日本人なので、コミュニケーションは日本語さえできれば不自由しません。英語を勉強する意義を見出しにくい環境とも言えるでしょう。
にもかかわらず、日本には義務教育や受験で、英語を勉強しなければならない状況があります。それでは、英語が嫌いになる方が出てくるのも不思議ではありません。
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以上、見てきたように、英語が嫌いになるのには、学習方法や周りの環境が大きく関係しています。
逆に言えば、それさえ変えてしまえば、英語を話せるチャンスはいくらでも広がっていくと言えるでしょう。
では、どうすればいいのかと言えば、まずはやはり英語に対するマインドを変えてくれる言葉やメッセージに触れることです。そこで、この本を紹介したいと思います。
英語が嫌いな人に捧げる1冊『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』
こちらは、NHKラジオのネイティヴ講師であるスティーブ・ソレイシィさんが、TOEIC320点の生徒との対談形式で英語の学び方を教えてくれる本です。
なぜこの本がいいのかと言うと、ある意味で常識はずれな本だからです。ひとまず、下の簡単な内容紹介を見てください。
”引用” ★「a」と「the」で迷ったら「ん」と言え ★TOEICは600点以上とるな ★海外旅行は「May I have?」だけ使えればOK ★とにかく早く発音するとネイティブっぽく聞こえる ★仕事でとにかく使える「This is for~」とは? ★オンライン英会話はセルビアの美女がいい!? (amazon商品ページより)
このように、こちらの本は学校では教えてくれないような内容が満載となっています。まるで、英語勉強がこんなふうだったら自分もできるのにな、というワガママに全部応えてくれているようです。
実際、この本を読んだとき、「英語、話せるようになりたい」という気持ちがどんどん湧いていきました。活字が苦手だったのですが、夢中になってページをめくった記憶があります。
また、できるかぎり物事をシンプルに考えてみたり、違った視点からアプローチしたりするやり方しか載っていないので、英語学習以外にも活かせるのではないかなと思います。たとえば仕事で新しいアイデアを出したいときに、ふっとこの本に書かれている手法が役に立つことがあるかもしれません。
いずれにしても、まず間違いなく英語に対するイメージはガラリと変わります。本屋さんで見かけたらとりあえずめくっていただきたい! それくらい強くおすすめしたい本です。
本を読むのは嫌だ!そんなあなたには動画『令和に英語を勉強する理由 人生変わるぞ』
「活字の本を読むのは嫌だなぁ」という方は、こちらの動画をおすすめします。留学生のはるきさんが「英語を勉強する理由」について語っている動画です。
英語を勉強する本質は「世界の共通言語である英語を勉強すれば膨大な情報にアクセスできるようになること」です。それによって、「自分の世界、人生の選択肢を広げること」が可能になります。
本動画は、それに気づかせてくれる動画です。これを見て、あれほど英語が嫌いだったけど英語を勉強してみたいと思えるようになった、という人もいます。人生を大きく変えてくれる、そんな力があるのがこの動画の魅力です。
コメント欄を見ると多くの英語学習者がコメントを残しているので、ぜひご覧ください。英語学習を始めた後も、学習のモチベーション維持にも役立つ動画です。
もしも英語を勉強してみようかなと思えたら『これだけで英語を話せるようになる? 5つの魔法のコツ!』
『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』を読んだり、『難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください!』を見たりして、勉強してみたい!と思ったら、この動画をおすすめします。
オーストラリアのメルボルン出身のオーストラリア人ルパ先生が運営する「Rupa sensei」チャンネルの動画です。
ルパ先生が日本語学習をしているときに感じた言語習得のためのコツを英語に変換して話してくれています。英語のvlogを観たり、英語の1行日記をつけたりする勉強法など、すぐに実践できそうな勉強法が満載です。
ルパ先生は他にも海外映画や海外アニメのフレーズを取り上げた英会話勉強動画を多く配信しています。動画の多くが字幕付きなので、英語が苦手な方でも取り組みやすいですよ。
まとめ
繰り返しになりますが、英語が嫌いになる原因には、学習方法と周りの環境が大きく関係しています。そのため、極端かもしれませんが、話せない人はひとりもいないと言えるでしょう。
もちろん無理をしてまで学ぶ必要はないのですが…本記事が学習への第一歩となれば嬉しく思います。
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