学習内容・目的別!アプリを活用した英語勉強法
英語の勉強と言えば、単語帳や文法書、リスニングのCDやYoutubeなどを思い浮かべる人は多いと思いますが、現在は、英語学習に役立つ「アプリ」も数多くあります。
「アプリ」での学習はスマートフォンさえあれば、いつでも気軽に取り組むことができ、移動時間などスキマ時間を有効活用できます。その反面、他の学習コンテンツの方がより効果的であったり、アプリでの学習では不十分な場合もあります。
今回は、英語学習の内容・目的別にオススメのアプリや学習方法をご紹介します。
【紹介するアプリ一覧】
用途 | アプリ名 | 特徴 | 金額 |
英文法 | Duolingo (デュオリンゴ) | 解答しながら文法学習 | 無料 (有料で広告なし) |
英単語 | キクタンシリーズ | 書籍と組み合わせて効果倍増 | 300円~1,840円 |
英作文 | どんどん話すための瞬間英作文トレーニング | 英作文に慣れる | 1,220円 |
英会話 | スピークバディ | AIと英会話 | 1,950円/月 |
目次
英文法を学びたい!
英文法を学びたい人には、アプリを使った学習は大変オススメです。
文法書は、本で持ち歩くとかなり重いもの。しかしブログやYoutubeなどのコンテンツでは、どうしても学習が受け身になりがちで内容が身につきにくいと言わざるを得ません。アプリを使った英文法の学習は、お手軽で効果的であると言えるでしょう。
英文法を学びたい人にオススメの英語勉強アプリ!Duolingo (デュオリンゴ)
デュオリンゴは英語を初めて学ぶ人にもオススメできる、基礎中の基礎から英語を復習できる英語学習アプリです。
このアプリは、主に英文法を学び直したい人にオススメのアプリです。アプリ内のコンテンツには、「英文法(リーディング)」「リスニング」「スピーキング」がありますが、特に英文法はこのアプリ1つでOK!とも言えるくらい内容は充実しています。
リーディング(英文法)のコンテンツは、名詞・関係代名詞・現在完了など、文法書にあるような単元ごとに分かれており、苦手な文法ルールのみを復習することもできます。また、問題に答えながら、主体的に文法の勉強ができるため、単に文法書でルールを読んでいるのみの場合と違って、早く文法ルールを体得できるようになっています。
一方、リーディングで出てくる英単語やリスニング・スピーキングは内容が簡単すぎるため、文法以外は他のコンテンツで補う必要があります。しかし、無料の学習コンテンツとしては、非常に充実した内容であり、英文法を学びたい人には利用を強くオススメできるアプリです。
特徴 | 英文法を基礎から復習できる |
英語の勉強を一からやり直せる | |
スキル | 文法 |
リスニング、スピーキングのコンテンツもあり | |
向いている人 | 初心者から中級者 |
中学レベルから英語学習の基礎を復習したい人 | |
料金 | 無料 |
※有料で広告非表示オプションあり |
英単語を学びたい!
英単語を学ぶ場合、単語帳などの本だけでなく、アプリを利用する方法があります。文法を学習する場合と同様、「持ち歩かなくていいこと」「問題を解きながら主体的に勉強ができること」が大きなメリットです。
しかし、現在出ている英単語アプリは、一度覚えた(正解した)単語を時間が経ってから確認してくれる機能に乏しいと言わざるを得ません。したがって、反復学習が必要になる単語の勉強においては、アプリだけでは不十分であり、本などの単語帳が必要です。
「主体的に勉強ができる英単語アプリ」と「反復学習ができる単語帳」を組み合わせて、効果的に英単語を覚えていきましょう。
英単語を学びたい人にオススメの英語勉強アプリ!キクタンシリーズ
キクタンシリーズの英単語アプリは、全部で20種類(無料版を除く)あり、学習目的やレベルに合わせて、自分に合ったバージョンを選ぶことができます。
また、書籍も出ているため、書籍で反復学習をしながら、アプリで暗記テストをして主体的に学び、音声からも暗記を促進するなど、本とアプリのいい点を組み合わせて学習することが容易です。
特徴 | 書籍と組み合わせて学習することで効果倍増 |
スキル | 英単語 |
向いている人 | 初心者から上級者 |
レベルや学習目的に合わせてアプリを選べる | |
料金 | 300円~1,840円 アプリ内で追加課金あり |
無料版はお試し程度なので、無料版のみでの学習はほぼ不可 |
スピーキング・英会話を学びたい!
英会話の勉強を始める前に、まずは英作文の練習を積んでおくことが効果的であることをご存知でしょうか?
とにかく英語を話すことに慣れていない日本人にとって、文法や単語を一通り学んだだけの状態でオンライン英会話を受講することは効果的とは言えません。単語や文法の学習のみでは、アウトプットの練習が足りないため、いざ会話をしようとしても、考え込む時間が続いて、時間のロスが大きいからです。
また、「あんなに勉強したのに、全然話せるようになっていない」と学習の成果を感じられずに、勉強のモチベーションが下がってしまうことにもなりかねません。
そこで、英会話を学びたいと考えている人には、まずは英作文の勉強をすることをオススメします。
日本の英語教育では、与えられた単語を並べて文章を組み立てる英作文のトレーニングが多いですが、イチから文章を考えて、自分で組み立てるトレーニングが重要です。時間がかかってもいいので、これまで学んだ文法・単語の知識をフル活用して、英文を作ってみましょう。
逆に、このトレーニングを飛ばしてしまうと、ブロークン・イングリッシュと呼ばれる「単語を並べただけの英語」「理解はしてもらえるものの、文法的に破綻した英語」を話す癖がついてしまいます。
英語を勉強しよう!と考えたあなたは、スラスラと格好よく英語を話す自分をイメージしますよね。この状態になるには、地味な英作文のトレーニングが必須になります。この英作文のトレーニングを行うために、オススメのアプリがこちらです。
英会話を始める前にオススメの英語勉強アプリ!どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
こちらのアプリでは、「これはペンです」といった、簡単な文章をとにかくたくさん英文に変えていくトレーニングが積めます。英作文に慣れ、反射的に英語が出てくる状態を作ってスピーキングを始める下地を作るのに、非常にオススメのアプリです。
これまで、イチから英文を作る経験をしている人は多くなく、簡単な文章でも驚くほど英作文できないことに気が付くはずです。最初は時間がかかってもいいので、正しい文章を作るように心がけましょう。慣れてきたら、文章を作るスピードを意識するといいと思います。
こちらは書籍版も出ていますが、持ち運びのしやすさや、どこでも勉強できる手軽さは、アプリの方が優れていると言えるでしょう。
特徴 | 英作文に慣れる |
英作文・英会話の土台を作る | |
スキル | 英作文力 |
向いている人 | 中級者から上級者 |
料金 | 1,220円 |
スピーキング・英会話を学びたい人にオススメの英語勉強アプリ!スピークバディ
英作文のトレーニングで反射的に英文を組み立てる能力が付いたら、いよいよ英会話の勉強です。しかし、この段階ではまだ「英語を話すのは勇気がいる」「間違えたら恥ずかしい」と考えている人も少なくないでしょう。
そういった人には、生身の人とではなく、AIのキャラクターと英会話ができるこちらのアプリがオススメです。
AIとの会話と言っても、とてもナチュラルかつスムーズで、発音などもしっかりチェックしてくれます。まずは英語を話すことに慣れることが重要なので、恥ずかしがらずにトレーニングを積みましょう。
特徴 | AIとの英会話で失敗を恐れずに練習できる |
スキル | スピーキング |
向いている人 | 英会話初心者から中級者 |
英作文上級者 | |
料金 | 1,950円/月 |
さらにスピーキング力を高めるために
AIとの英会話である程度、自分の英会話力に自信が付いたら、次はいよいよ人と話すトレーニングをしましょう。
現在、さまざまな会社が多種多様なオンライン英会話サービスを提供しており、目的やレベル、予算や学習ペースにあったサービスを選ぶことが可能です。ほとんどのサービスで無料体験レッスンが受けられるので、気になるサービスがあれば、まずは無料レッスンを受けて比較し、最終的に自分に合うサービスと契約するといいでしょう。
リスニングの勉強はどうすればいいの?
リスニングの勉強は、スピーキングを強化する中でおのずと育つため、特にリスニングに特化した学習は不要と考えます。BRITの他記事でも、リスニングを鍛えたいなら「発音」が重要とご紹介しています。
もし、リスニング力が育っているか不安に感じる場合は、文法や単語を学ぶ段階でも、今回ご紹介したアプリには、音声機能(発音確認機能)が付いています。それらを活用して、英語に耳を慣らすといいでしょう。
ただし、オンライン英会話を受講できるレベルに達した際に聞き取れないことで、レッスンがスムーズに進まないと感じたら、映画やラジオで英語を聞く習慣を身につけるなど、リスニングの勉強に当てる時間を取るようにするといいでしょう。
まとめ
今回は、英語の勉強に役立つアプリを学習段階、レベルに分けてお伝えしました。 文法・単語・英作文・英会話という順番で学習し、確実にステップアップすれば、誰でも英語は話せるようになるものです。
ただ、いずれのステップも身に着くまでに最低数か月から場合によっては1年以上の時間がかかります。大切なことは、途中であきらめないことです。アプリを活用しながら、楽しく継続して、勉強を進めていきましょう。