コンマやセミコロンなどの句読点の正しい使い方!英語のパンクチュエーションについて知ろう

コンマやセミコロンなどの句読点の正しい使い方!英語のパンクチュエーションについて知ろう

日本語においてもそうですが、英語でも文章を書いたり理解したりするのに句読点というものは非常に重要です。しかも英語には日本語にはない句読点があり、使い方も日本語のそれとは大きく違います。

しかしこれまでの受験英語などではアウトプットがそこまで重要視されなかったためか、句読点の使い方をちゃんと教えられる機会は少なかったはずです。

今回は英語の句読点の使い方について解説。知らないと文章の意味を読み間違えてしまったりする大事なものなので、これを機にしっかり身につけておきましょう。

punctuation(パンクチュエーション)とは?

punctuation(パンクチュエーション)とは?

punctuation(パンクチュエーション)とは、英語でまさに句読点のことです。日本語では「、」や「。」くらいしか使うことがあまりないですが、英語にはもっと多くの句読点があります。まずは代表的な英語のパンクチュエーションの種類から見ていきましょう。

①「, 」(カンマ/コンマ)

まずはカンマ。英語では「comma」と表記します。日本語の句読点のように文章の区切りで使うものと考えている人が多いかもしれませんが、実は英語のカンマには色々な使い方があり、日本語と同じと思っていると痛い目を見ることがあります。カンマの使い方については後ほど詳しく説明します。

②「. 」(ピリオド)

次はPeriod(ピリオド)。「full stop」とも言われ、日本語で言う句点「。」に当たります。基本的に文章のいったんの区切りに使うのは同じなのですが、同じ「. 」をピリオドではなく「ドット」として使う場合があります。細かいルールはまた後ほど説明しますね。

③「?」(クエスチョンマーク)

次はクエスチョンマーク(question mark)。日本語では「疑問符」です。これは日本語とさして変わりませんね。疑問文の最後に使い、これがあるときはピリオドが必要なくなります。また最後の単語とクエスチョンマークの間にはスペースは空けないというルールも覚えておきましょう。

④「!」(エクスクラメーション・マーク)

続いてはエクスクラメーション・マーク(exclamation mark)。日本語では「感嘆符」です。「How」と「What」から始まる感嘆文で使ったり、何かの感情を強調するような場面で使います。?と同じくピリオドは不要で、スペースも要りません。

⑤「: 」(コロン)

「コロン(colon)」は見る頻度は少ないものの、使われ方を知っておいた方がいいパンクチュエーションのひとつです。前の文章の内容に追加情報を補足する場合などに使います。と単純に書きましたが、実はネイティブスピーカーでも「複雑でわかりにくい」と正確に把握できていないほどなのがコロンなのです。こちらも後でもう少し解説します。

⑥「; 」(セミコロン)

セミコロン(semicolon)がややこしいのは、コロンとどっちを使ったらいいのか使い分けに悩むこと。これはネイティブでも同じのようです。2つの文を接続詞なしでつなぎ、より詳細な内容を含む文章を作れるものとされています。コロンとセミコロンの違いは後で解説します。

⑦「‘ 」(アポストロフィ)

アポストロフィ(apostrophe)もなじみ深いパンクチュエーションなので、目にしたことがあるでしょう。「I am」を「I’m」にしたり「do not」を「don’t」にするときに使うものです。他にも「誰々のもの」という所有を表現するときに使います。「Tom’s bag(トムのバック)」などです。

コンマの使い方

コンマの使い方

カンマは文の意味を司る重要な役割を果たす記号のため、カンマが持つ意味を掴めないと文を理解できなくなる恐れがあります。ここでカンマの使い方について学んでおきましょう。

①接続詞を使って2つの文をつなげる

二つの文を繋げるときに使う用法です。実は海外では覚えるための語呂合わせがあります。「BOYSFAN」または「Fan Boys」と呼ばれるものです。これが何かというと、

but
or
yet
so
for
and
nor

の、それぞれの頭音字を取ったものなんですね。

例文を見ると分かりやすいかと思います。

The game was over, and people started to leave.

She missed the train, but she could make it in time.

There was no evidence of him doing it, yet his girlfriend was still skeptical.

②文の導入部分を作る

「First(初めに)〜」や「If~」「When~」で始まる文章の導入部分を作るとき、「However」などの接続副詞や「Yes (No)」などの接頭語の後、型の決まった言い回しや副詞句・副詞節の後にも使われます。

If it rains tomorrow,I will not go to school.

When I arrived home, my mother came back.

I didn’t want to go to the drinking party. However, I had to go there because it’s part of the job.

Having done my homework, I went to play football.

Yes,I did.

③3つ以上の語を並べる

3つ以上の語を並べるときにandやorを何度も使うとクドい文章になるだけでなく、小さい子供が書く文章のような印象を与えてしまいます。

× I like sushi and yakiniku and ramen noodle and rice.

こういうときはandの代わりにコンマを使い、最後だけandかorを使います。

 I like sushi, yakiniku, ramen noodle and rice.

よく見るパターンなので分かりますよね。ただし、並べるものが名刺ではなく形容詞だった場合は、最後のandやorは要りません。

We will work on an impenetrable, physical, tall, powerful, beautiful southern border wall.

細かい話ですが、覚えておきましょう。

④文中に情報を挿入する(ダブルコンマ)

実際に例文を見ていただけると分かりやすいと思います。

The building, which was located next to the station, was amazing.

「その建物は素晴らしかった」という分の真ん中にダブルコンマに挟まれ「駅に隣接する」という情報が挿入されていますね。

「あの建物あるじゃん、駅に隣接してるとこ、あれすごいよね!」なんて意訳してみると分かりやすいでしょうか。

This is the best way, in my opinion, to avoid from the risk.

私の意見では、という追加の情報が間に挟まっています。

コロンとセミコロンの使い方と違い

コロンとセミコロンの使い方と違い

コロンとセミコロンの使い方と違いも、ネイティブでもたまに混乱したり意見が分かれることがあるようです。日本語では使わない句読点なので、同じようなもんじゃないのと思っている人もいるかもしれませんね。しかしコロンとセミコロンの使い方は全く異なります。まずはそれぞれの使い方を見ていきましょう。

コロンの使い方

コロンの意味としては「すなわち」とか「つまり」「例を挙げれば」などです。そのため、コロンの後には列挙や説明・定義などが来ます。具体的に見ていきましょう。

①具体的な例の列挙

I like Japanese foods: sushi, tempura, and sukiyaki.

I have three sisters: Mary, Bec and Jess.

上記の例を見ると、コロンの前(主要な情報)=コロンの後(例の列挙)となっているのが分かるでしょうか。

②引用文の挿入

引用文を挿入する直前にコロンをつける用法。誰かが言ったこと・本や記事に書いてあったことをそのまま引用して書くときに使用します。「“”(ダブルクオーテーション)」を伴うことも多いです。

This is the phrase my mom always says: “You only live once.”

UK Prime Minister Theresa May said: “So, we need a general election and we need one now.”

セミコロンの使い方

ピリオドとコロンが合体したような見た目を持つセミコロン。よく使われる用法としてはandやbutなどの「接続詞の代わり」です。なのでセミコロンが用いられた文章は多くの場合、接続詞を使って書き換えることもできます。ではなぜandやbut を使わずにセミコロンを使うかというと、文と文のつながりの「ぎこちなさ」をなくすためと、前後の文章の関係性が強いことを表すためと言われています。

あえて身もふたもない言い方でセミコロンを使う意味を表現すると「セミコロンを使った文章は大学を出ている学歴のいい人の文章に見える」です。苦笑する人もいるかもしれませんが、教養があることを示すというのが非常に重要という場面もあるものです。

接続詞の代わりのセミコロン

I was exhausted; I went straight to bed.(とても疲れていたので、すぐに寝た。)

I went to school; he went to the theater.(私は学校へ行き、彼は映画館へ行った。)

カンマの代わりのセミコロン

カンマが多すぎる文章だと読みづらくなることがあります。そんなときに使えるセミコロン。ひと続きのリストを述べる際に、区切りをより分かりやすくしたい時に使うとよいです。

My uncle has travelled to Tokyo, Japan, New York, America, and London, the United Kingdom.



My uncle has travelled to Tokyo, Japan; New York, America; and London, the United Kingdom.

まとめ

まとめ

パンクチュエーションについて解説してきましたが、もちろん今回で全てを説明できたわけではありません。まだまだ他にもパンクチュエーションはありますが、今回の記事の内容をおさえておけば重要なところは理解できているといえるのではないでしょうか。

意外と後回しにされやすいというか、英語学習においてあまり日の目を見ることが少ない~重要視されづらいパンクチュエーション。でも実際に英語を使う際は、知らないと違う意味で読んでしまうこともあるくらい重要なことが分かっていただけたでしょうか。

もし英文を読んでいて「あれ?この句読点があるとどういう意味になるんだっけ?」と迷ったら、ぜひこの記事に戻って読み直してみてくださいね。

BRIT編集部
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